60歳からのつみたてNISAが老後資金や年金対策になるかも。

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60歳からのつみたてNISAが老後資金や年金対策になるかも。

れいちゃん
つみたてNISAにしてもiDeCoにしても若いからやる意味がある投資ってことなのかな?
確かに若いうちに始めたほうが良い投資であることに違いないけど、つみたてNISAなら60歳からの投資デビューにも役立つよ。
しょうくん
れいちゃん
えっ60歳ってもうすぐに年金もらえるのにそこから投資とか・・・ちょっと意味分かんないんだけど。
iDeCoは無理だけでつみたてNISAやNISAなら60歳から始めても十分に遅くない投資方法って、どういう意味なのか解説するね。
しょうくん

60歳定年説はなくなり平均寿命や健康寿命が伸びている

昔は多くの企業で60歳になれば定年退職して、そこから年金をもらっていくばくかの余生を送って他界するというのが一般的でした。

しかし日本人の平均寿命や健康寿命がどんどん伸び、60歳定年も65歳に引き上げられたり、年金受給も65歳からに引き上げられ将来的には70歳にしようという話まであります。

ちなみに日本人の健康寿命は2016年の段階で男性が72.14歳、女性が74.79歳と70歳まで働いても問題がないような状況になっていますので、60歳で人生が終わると考えるのは現状にマッチしていません。

65歳で現役引退という概念はなくなり高齢者労働も一般的になる?
65歳で現役引退という概念はなくなり高齢者労働も一般的になる?

年金制度や定年制度を考えると65歳で現役引退ということになりますが、65歳という年齢で一括にして現役引退とするのは時代遅れの概念かも。恒例労働者に対する労働環境も整いつつあるので、現役引退する時期を自分で選ぶことがで切るようになりますよ。

年金も年々減少することがわかっていますし、60歳から男女ともに平均寿命を迎えるまでは20年以上の期間があり、その間の生活資金を年金だけに頼るのも心細いもの。

だから働けるうちに私的年金代わりに、つみたてNISAを行ってそれを老後資金に充てるという考え方も必要になります。

その歳に年齢制限があるからこそiDeCoではなく、つみたてNISAを選ぶべき。

iDeCoとつみたてNISAの大きな違いは年齢制限!

若いうちに老後資金を貯めるならiDeCoをおすすめしますが、60歳になってから投資を行うならつみたてNISAをおすすめします。

その理由はとても簡単で

iDeCoは20歳〜60歳までという年齢制限があり、60歳からの投資デビューには利用できないから。

しかしつみたてNISAは最長20年間という期間があるだけで、iDeCoのような年齢制限はないので、60歳からでも始めることができます。

老い先短いから5年のNISAでガッツリ稼ぎたいと考える人もいるかもしれませんが、5年しか運用できないNISAよりも最長20年間運用できるつみたてNISAの方がリスクが低いので、60歳からの投資にはより安心でしょう。

老後資金を増やす為には、ハイリスク・ハイリターンよりもローリスク・ローリターンの投資を行うことが基本。

若い時のように昇給があるわけでもなく、働ける時間も少なくなり、給与も減る傾向があるので、最初の部分で選択ミスをしないことを意識しましょう。

iDeCo(イデコ)とは?私的年金で老後の不安が解消できる?
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つみたてNISAの年間40万円は60歳からでも支払い可能な金額!

定年退職が65歳の企業が増えたり、本人の意志があれば65歳までは雇用しなければならないので、5年間のつみたてNISAの積立金はそこまで心配しなくてよいでしょう。

年間40万円までなので月間3.3万円まで投資できるということ。

60〜65歳までの5年間で200万円分の元本に対する節税効果がある投資を行うことができ、その後は資産状況に応じた金額に減額して長期投資を行っていけるということ。

毎月1.67万円まで減らしても年間20万円分の新規投資ができ、10年間で200万円分も元本を増やすことができます。

支払いに余力がある人なら60歳から80歳まで年間40万円のつみたてNISAを行えば、800万円分の元本80歳の時点には手元にあることに。

日本人の平均寿命は平成28年時点で男性80.98歳、女性87.14歳なので女性ならそこからまだ7年もの時間があるということですから、800万円分の資産があればなお安心ですよね。

NISAの失敗談、初心者が理解していないと失敗することは?
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つみたてNISAはいつでも取り崩せるメリットも!

iDeCo(イデコ)は60歳にならないと絶対に引き出せない特徴がありますので、そこまでの余剰資金を貯めておくのには向いていますが、自分のお金なのに自由度はありません。

しかしつみたてNISAは積立金額も100円から可能ですし、その時の資産状況に応じた投資スタイルを選択することができます。

試算データ

つみたてNISAを60歳〜65歳まで年間40万円の積立金で行ない、65歳〜75歳まで半額の年間20万円にした場合。

この状態でも75歳時点で400万円分の投資額+投資利益が手元にある状態なので、そのお金で海外旅行に出かけたり、老人ホームの資金にしたりすることもできます。

つみたてNISAは絶対に20年間投資しなければならないということではなく、最長20年まで投資できる制度だから、あなたの状況に合わせて様々な選択肢があるのもポイント。

75歳を過ぎるといつ何があるかなんて誰もわからないですし、すぐに動かせるお金が積み立てられているという金銭的な余裕があると安心でしょう。

投資額的にもつみたてNISAなら、60歳からでもそこまで負担にならないので検討する余地が十分にあると思いますよ。

つみたてNISAなら毎月の負担も少なく投資リスクも分散できる?
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60歳からのつみたてNISAがおすすめの記事まとめ

この記事ではつみたてNISAなら60歳からでも遅くない理由を簡単に紹介してきました。

つみたてNISAなら

  • 60歳からでも始められ節税効果がある
  • 資産状況に応じた掛金に変更できる
  • いつでも売却して現金化できる
  • 長期投資なのでリスクヘッジしやすい
  • 国が厳選した投資信託などから選べる

などなど様々なメリットがありながらも、老後資金の積み上げに役立つことが考えられます。

老後2,000万円問題や年金の空白期間、日本人の平均寿命や健康寿命の長寿化など、様々な部分でお金があって困ることはないので、積立ができるうちにはじめるべきだと思います。

つみたてNISAなら60歳からの投資デビューでも十分に間に合いますので、人生設計の一環として取り入れてみてくださいね。

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