NISAの失敗談、初心者が理解していないと失敗することは?

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NISAの失敗談、初心者が理解していないと失敗することは?

れいちゃん
NISAを選べば私のような投資初心者でも失敗せずに資産形成できるかな?
確かにNISAは節税効果が高いので、投資初心者でも比較的簡単に資産形成ができる方法だけど、初心者がやりがちな失敗談とかがあるんだよね。
しょうくん
れいちゃん
えっ本当に?どんなことをするとNISAでも損したり、メリットが減ってしまうのか知りたい。
投資初心者がやりがちなNISAの失敗談について、いくつかピックアップして紹介するので、同じようなことをしないように注意してね!
しょうくん

投資初心者が行いがちなNISAの失敗談からわかる重要ポイントは?

NISAやつみたてNISAは投資初心者でも、将来の資産形成ができるように税制面で様々なメリットがある投資手段。

NISAやつみたてNISAをなんとなく始めてしまったり、間違った方法で運用してしまうことで失敗している人もいます。

すでに失敗談としてネットや雑誌上でも様々なものが紹介されていますが、いくつかをピックアップして紹介しますので、自分が同じことをやっていないかチェックしてみてください。

特につみたてNISAをする人は長期積立が基本ですから、間違った投資スタイルにならないことが大切ですよ。

つみたてNISAを始める前に重要な考え方と投資スタイルは?
つみたてNISAを始める前に重要な考え方と投資スタイルは?

つみたてNISAを始める前に理解しておくべき重要な考え方と投資スタイルについて解説します。つみたてNISAは長期投資が基本の投資スタイルなので、日々の値動きの変化による買値の呪縛に縛られない投資をする必要があることを理解しておきましょう。

NISAはNISA口座でしか購入できないし、課税口座から移動もできない

NISAやつみたてNISAが節税効果が高いと聞くと、すでに持っている課税口座(一般口座や特定口座)の株式や投資信託を移動すれば、それだけで税金がお得になると思う人もいるかもしれません。

しかしNISAはあくまでもNISA口座で購入した株式や投資信託しか対象にならず、課税口座で購入したものを移動することは絶対にできない特徴があります。

NISAをしたいなら、真っ先にすることは株式や投資信託の購入ではなく、証券会社にNISA口座を開設すること。

NISA口座の開設には1〜2ヶ月かかる証券会社もあるので、その間は不用意な投資をするのではなく、NISAを購入したと思って投資資金を手元に残しておきましょう。

そしてNISA口座を無事に開設できてから、それまでに購入しようと思って貯めていた資金を使ってNISAの購入をしてください。

つみたてNISAであれば、初期の投資金額が少し多くなってしまってもドルコスト平均法の視点で考えれば将来的な影響も軽微ですので、株価や投資信託の購入金額にそこまで神経質にならなくても良いと思いますよ。

NISA口座を開設したけど年内に投資できなかった

NISAでもつみたてNISAでも非課税枠は年単位で決まっており、それを翌年に繰越することはできません。

10月頃にNISA口座の新規開設の申込みをして、実際にNISA口座が開設できたのが12月頃になってしまうと、忙しかったり期間が短かったりして年内の節税枠を全て使うことができないこともあるでしょう。

年内に購入しなかった分の節税枠は消失しますので、すごくもったいない状態になります。

節税額で考えると

  • NISA120万円×5年間=最大600万円
  • つみたてNISA40万円×20年間=最大800万円

という状態ですので、できるだけ上限までしっかり投資して節税効果を高めることが将来の資産形成に役立ちます。

NISAとつみたてNISAでは投資対象が大きく違いますが、初心者ほどつみたてNISAがおすすめな理由があり

つみたてNISA

  1. 売買手数料や維持手数料が高すぎる
  2. 不適切なリスクがある投資信託

つみたてNISAは事前に国が定めた基準に収まっているものしか認可されていませんので、これまでの投資で失敗した経験がある人はよりリスクの低いつみたてNISAを選ぶべきでしょう。

NISAは課税口座と異なり、損益通算ができない特徴がある

株式投資のメリットのひとつに損益通算できるという部分があり、損益通算ができることで、課税額を実際よりも少なくすることができます。

損益通算の一例

Aという株で10万円の利益があって、Bという株で10万円の損失を出してしまえば、損益通算で収益は0円ということになり、その年は税金を収める必要がありません。

これはすごくお得なことですし、株価は想定とは異なる値動きをすることが多いので、リスクヘッジという意味でも損益通算は嬉しいポイントですよね。

NISAもつみたてNISAも損益通算できないというデメリットがあります。

もし課税口座で10万円の利益を出して、NISAで10万円の損失を出してしまえば、損益通算できませんので10万円の利益だけが出たことになり、その分の税金を支払う義務が発生します。

10万円の利益に対して分離課税を選択していれば、2万315円という20.315%の税金が発生することに。

NISAの損失分とプラスして12.0315円にも膨れ上がるわけですから、これなら課税口座で購入していた方が税金分だけお得だったということ。

NISAであれば個別株への投資を行うこともできますが、短期的な損切りが必要になる銘柄を選んでしまうと、税金負けすることもあるので注意が必要です。

NISAやつみたてNISAの失敗談の記事まとめ

NISAやつみたてNISAには節税できるという税制面のメリットがある反面、基本的なルールを理解していないと逆に損をしてしまうこともあります。

投資初心者ほど、投資を始めようと思ったらすぐに買わなきゃとか、急がなきゃとか、値下がりしたからすぐに売ろうという誤った判断をしがちです。

NISAの特徴

  1. 損益通算ができない(損切りできない)
  2. 売却すれば非課税枠が消滅する(利確に不向き)

これらのことからもNISAは短期トレーディングには不向きだということがわかると思います。

何度も紹介していますが、NISAもつみたてNISAも基本的に長期投資を念頭に置いた制度設計が行われていますので、そこを間違えないようにしましょう。

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NISAやつみたてNISAに関しては、これらの記事も参考になりますので、急いで投資する前にどのような制度なのかを十分に理解してから取り組むようにしてください。

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