投資や資産運用をする際に、初心者ほど分散が大事だということを意識する必要があります。
何をどう分散させることが投資リスクを抑制するために必要なのか?
資産を守りながら増やすためにも必要な分散について、3つのポイントに絞って紹介しますので参考にしてください。
目次
投資や資産運用で重要な分散とは何か?
初心者向けの投資本や資産運用関連の本や特集で何度も見たことがあるかもしれませんが、分散は非常に重要なポイント。
投資における分散とは
- 資産(投資先)の分散
- 投資地域の分散
- 投資時間の分散
そんなに分散するほど投資資金がないと思うかもしれませんが、今から将来に向けて行うのが資産運用です。
毎月1万円の投資をしても10年で120万円、30年で360万円という大きな金額になるので、最初から分散を意識すべきだと思いませんか?
実際にどのようなことに注意すればよいのか、それぞれの項目を解説していきます。
資産(投資先)の分散とはどういうことか?
分散投資をする際に最も重要なのが資産(投資先)をいくつかに分散させること。
資産の分散が必要な理由
もしあなたが株式市場だけに投資していると、リーマンショックのような株価の下落が起こってしまえば、その瞬間に資産が4分の1とか5分の1まで目減りすることも。
株式でも1つの銘柄に投資するのではなく、複数の銘柄に投資する(異なった業種など)ことで、リスクを分散させることができます。
株式市場だけではなく、債券市場にも投資すれば相関関係にあるのでリスクヘッジをすることもできるでしょう。
1銘柄1市場で勝負すれば、運良く大きく勝てることもあるかもしれませんが、投資である以上、負けないようにすることが大切なので分散を意識してください。
重要なことは異なる動きをすう資産や銘柄を組み合わせたポートフォリオを組んで、攻めよりも守りに重点を置くこと。
1銘柄1市場で勝負することは投資というよりも投棄ですので、大切なお金を失わないためにも、資産(投資先)の分散を行いましょう。
投資地域の分散とはどういうことか?
投資地域を分散することも資産を守りながら増やすという意味では非常に重要なポイント。
投資地域の分散が必要な理由
特定地域で起こるイベントによる市場の変動の影響を抑制できる(例:日本の消費税増、米中貿易戦争、香港のデモ)
世界では日々様々なことが起こっており、日本人だから日本にしか投資しないというのは、今は時代遅れの手法。
日本人投資家でもアメリカ株を買っていたり、ドルやユーロなどの為替取引を行っている人も多いんです。
一つの国や地域に依存するよりも、その時々で好調な場所を選んで投資するほうが投資効率も高まりますので、投資地域の分散も意識してください。
以前ほど勢いはなくなりましたが、東南アジアの株式であれば日本で投資するよりも、少額の資産でより多くのリターンを期待することもできます。
地域の分散は経済格差による投資効率のアップという意味でも役立ちますので、カバーできる範囲で新興市場に投資するというのもありでしょう。
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投資時間の分散とはどういうことか?
一度に全ての資金を投下して投資するよりも、長い期間をかけて投資したほうが効率的な投資ができます。
投資時間の分散が必要な理由
長期投資や積立投資でよく用いられるドルコスト平均法なら、平均取得価額を安定させることができます。
株価は高い時期と低い時期を繰り返していますので、現金化するタイミングで購入時よりも低ければ損をしてしまいます。
一度に大量の資金を投下すればそのリスクが高くなり、時間をかけて何度も購入して投資すればそのリスクを抑制することが可能に。
海外の場合は複利で運用できるものもあり、100万円を5%の運用実績で30年間運用すれば、単利の場合と比較して182万1,942円も最終的に受け取る金額が変わります。
時間を味方につけるというのは毎月の投資が必ずしも必要というわけではないので、複利的な視点で考えることも大切ですね。
投資には分散が大事の記事まとめ
この記事では投資をする際に重要なポイントである分散というキーワードについて、3つのポイントから紹介してきました。
投資における分散とは
- 資産(投資先)の分散
- 投資地域の分散
- 投資時間の分散
投資は投棄ではなく、資産を守りながら増やすことを前提に考えるべきであり、初心者ほど一発勝負や一発逆転を狙うので大切なお金を失ってしまいます。
大切なお金を失ってから後悔することがないように、分散を意識しつつ身の丈にあった金額や範囲で投資するようにしてください。
●●さんがよいと言ったからとか、テレビや雑誌で専門家がよいと言ったからという理由で投資すると、失敗する可能性が高いので注意しましょう。
投資するのはあなたのお金ですので、誰かに責任転嫁しないように納得して投資することが大切ですよ。
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