クレジットカード情報の流出による詐欺被害が日本でも増えているのを知っていますか?
ラグビーワールドカップ、2020東京オリンピックなど国際大会が続くことで、世界的なハッカーの標的になっているという噂も。
どんな状況でクレジットカード情報が流出するのか、詐欺被害額はどのくらいになっているのかなど、お金を守るために必要な情報を紹介します。
目次
日本もサイバー攻撃やハッカーの標的になっている
日本人は少し人を信用しやすい傾向があったり、ちょっとしたことでも大丈夫と思ってしまう傾向がありますが、その考えは改めたほうが良いと思います。
クレジットカード情報の流出
2019年前半(1〜6月期)だけでクレジットカード情報の流出は約9万件となり、前年同期と比較すると2倍近くまで件数が急増しています。
テレビのワイドショーなどでも、フィッシング詐欺の話題が特集されるなど、以前では考えられないことも、日常に溶け込みつつあります。
急速にクレジットカード情報の流出が増えていることをしっかり理解して対策を行なっていかないと、あなたの大切なお金を守ることができません。
件数ベースで聞いてもそこまで身近な問題を感じない人もいるでしょう。
日本のフィッシング詐欺被害額は1兆円?
クレジットカード情報の流出、銀行の口座番号や暗証番号の流出などによる詐欺被害額を試算すると、1兆円にもなると言われています。
2019年の日本の国家予算が101兆円ですから、その100分の1もの金額がクレジットカード情報等の流出により、第三者に奪われているということ。
1兆円の価値は
- 千葉県の年間の財政規模:1兆円
- マケドニアの国内総生産:1兆円
- 楽天の三木谷社長の資産:1兆440億円
- 山崎製パンの年間売上:1兆円
というすごい規模の話で、年収1兆円の計算をすると秒給が142,890円というわけのわからない金額になります。
それだけの金額が奪われているわけですから、クレジットカード情報の流出を他人事と捉えて、何も対策をしないのは間違いではないでしょうか。
クレジットカードのフィッシング詐欺件数も過去最高
クレジットカード情報の流出情報などをまとめているフィッシング対策協議会の報告によると、2019年は過去最高を大幅に更新しているそうです。
クレジットカード情報の流出
2019年1〜10月で約4万件となり、過去最高だった2014年の2.2万件を遥かに超えるペースで増え続けています。
これでもまだ他人事だといえますか?
もしあなたに原因があり、それでクレジットカードを不正利用されると、クレジットカード会社の方で保証してもらえないこともあるので、本当に注意してください。
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フィッシング詐欺の特徴や注意すべきポイントは?
クレジットカード情報やネットバンクのログイン情報などが流出するのは、サーバーなどへのサイバー攻撃かフィッシング詐欺による場合がほとんど。
特にフィッシング詐欺はあなた自身が自分で情報を流出させてしまっている状態なので、しっかりとした知識を持っていれば対策することができます。
フィッシング詐欺サイトにはどのような特徴があるのかを知って、詐欺被害の抑制や被害額を抑制できるようにしてください。
フィッシング詐欺の手口はメールのリンクがきっかけになる
フィッシング詐欺で多いのがあなたのメールアドレス宛に、いかにも本物のサイトから連絡が来たと思わせて、そこに書かれているリンクから情報を抜き出す方法。
フィッシング詐欺事例
- 三井住友銀行をかたるフィッシング詐欺
- 全日空をかたるフィッシング詐欺
- LINEをかたるフィッシング詐欺
- 日本郵便をかたるフィッシング詐欺
- 楽天をかたるフィッシング詐欺
- 三菱UFJ銀行をかたるフィッシング詐欺
- エポスカードをかたるフィッシング詐欺
- Amazonをかたるフィッシング詐欺
どれも有名な企業ばかりですし、そこに登録している人なら緊急とか新サービス開始とか・・・気になる言葉が書かれているとクリックしてしまうかもしれません。
しかし少しだけ注意すれば、偽物のサイトで有ることがわかります。
フィッシング詐欺のリンクは怪しいものが多い!
フィッシング詐欺で使われるリンクアドレスは、本物と似たようなものを使っていますが、よく見れば全く違うドメインだということがわかります。
ゆうちょで使われたリンク
『ゆうちょ認証アプリ』による本人認証サービス開始という表題で届いたメールには、【https://www.jpbank-japanpnst*******.com】( * は伏字) と明らかに怪しいURLが記載されていました。
株式会社ゆうちょ銀行のドメインは、【https://www.jp-bank.japanpost.jp】ですから、似ているようですが全く違うことがわかりますよね?
そもそも有名企業が.comという誰でも簡単に取得できるドメインで公式サイトを作ることはないので、この時点で怪しいと考えることができます。
基本的に怪しいリンクはクリックしないというのが、あなた自身でできるフィッシング詐欺対策ですので、そこだけは覚えておいてください。
通販サイトのエラー画面にも注意する
サイバー攻撃を受けた通販サイトの中に偽の決済画面を設ける方法で、フィッシング詐欺の被害者になることもあります。
これは本当に注意が必要なことで、あなた自身では防ぎきれないことですが、どういった状態で情報を奪われているのかを知っておいてください。
通販サイトのフィッシング詐欺
通販サイトに偽の決済画面を設置し、クレジットカード情報を入力させたあとにあえてエラー画面を表示され、正規の決済画面移動させる
この方法だと入力間違いをしてしまったと考える人が多く、情報流出に気づきにくいという特徴があり、不正利用による詐欺被害額が増える傾向があります。
流出した情報を利用して他の通販サイト等でどんどん決済されてしまいますので、毎月の利用履歴などを確認することも必要です。
クレジットカード情報の流出の詐欺の記事まとめ
この記事では2019年になって激増しているフィッシング詐欺によるクレジットカード情報やネットバンク等のログイン情報の流出について紹介してきました。
フィッシング詐欺もどんどん身近な状態になっていますし、その被害者も被害額も右肩上がりで増えているのが現状。
私は関係ないというスタンスを取るのではなく、誰でも被害者になる可能性があるということを理解しておくことが必要でしょう。
フィッシング詐欺対策
はてな
- メール本文のリンクをクリックしない(注意する)
- クリックする際にはドメインを確認する
- 通販サイトで決済エラーが出たら不正利用に注意する
- 毎月の利用履歴は必ずチェックする
- フィッシング詐欺は身近なものと考える
あなた自身でできる対策とできない対策がありますが、フィッシング詐欺の被害者になる可能性があるということを意識しておくことが大切です。
私の友人も先日、クレジットカードを不正利用されてしまい5万円ほどの損失が出たそうですが、本人に落ち度がなかったのでしっかり保証してもらえたとのこと。
最近はランダムに番号を入れてクレジットカード情報を合致させるような方法もあるという話を聞いたそうなので、本当に注意してくださいね。
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