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夜間の電気料金が安いプランとは?
新電力会社ではなく大手電力会社でも夜間の電気使用量は少なく、その時間帯の電力量に余裕があるために電気料金を安くするプランも用意されています。
通常の電力プランは利用料による価格の違いですが、夜間の電気料金が安いプランの場合は、使用する時間帯によって異なる価格が設定されており、それでバランスを取る計算になっています。
つまり夜間の電気料金が安くなる分、昼間の電気料金に上乗せを行なっており通常の契約よりも割高な状態だということ。
夜間だけではなく、土日や祝日などの休日料金を設定していたり、季節ごとに電気料金が異なるプランなども用意されており、電気料金の契約プランの種類はとても増えています。
このような契約を最も速くはじめたのが東京電力で、別名:スマート契約と呼ばれていますのでその特徴も紹介しますね。
電気料金のスマート契約とはどのような契約方式なのか?
東京電力が開発したスマート契約は、各家庭につけたスマートメーターで計測した当月1月+直前の11ヶ月のピーク電力によって基本料金が決定する特徴があります。
過去1年間で同時にたくさんの電気を使った時間帯があると、それをその家のピーク電力として判断し、翌年の基本料金に反映されます。
スマート契約は、東京電力、関西電力、東北電力、九州電力で利用されている契約方法なので、この部分を知らずに契約してしまうと、電気料金が逆に高くなることもあるので注意しましょう。
あなたのご家族の生活状況を考えた時に電力消費量のピークが夜間でも、そのタイミングで家族が一斉に電気を使えばそれだけ電気料金に反映されてしまうので注意してください。
夜間の電気料金が安くなるプランを提供している電力会社は?
実際に夜間の電気料金が安くなるプランを用意している電力会社には、どのような会社があるのかというと・・・
電力会社
- 東京電力
- 関西電力
- 中部電力
- 東北電力
- 九州電力
- 北海道電力
- 中国電力
- 四国電力
- 北陸地方
- 沖縄電力
実は大手の電力会社である10社全てに夜間の電気料金が安くなるプランが用意されていますので、あなたの住んでいる地域でも契約することができます。
ただどの時間帯が夜間になるのか?
これは電力会社ごとによっても異なりますし、契約プランによっても異なる時間帯を設定していますので、そこもしっかり理解する必要があります。
東京電力の夜間の電気料金が安くなるプランの時間設定は?
東京電力が用意している夜間の電気料金が安くなるプランの設定時間を紹介すると・・・
プラン名 | 夜間の時間設定 |
スマートライフプラン | 深夜1時から朝6時 |
夜トク8 | 夜23時から朝7時 |
夜トク12 | 夜21時から朝9時 |
スマートライフプランは主にオール電化の住宅向けに提供されているプランですので、特に深夜帯の電気料金が大幅に安くなっている特徴があります。
スマートライフプラン
- 昼間時間(午前6時〜翌日の午前1時):25.80円(1kWhあたり)
- 夜間時間(午前1時〜午前6時):17.78円(1kWhあたり)
- 最低月額料金(1契約あたり):235.84円
夜トク8
- 昼間時間(午前7時〜午後11時):21.16円(1kWhあたり)
- 夜間時間(午後11時〜午前7時):32.74円(1kWhあたり)
- 最低月額料金(1契約あたり):235.84円
夜トク12
- 昼間時間(午前9時〜午後9時):22.97円(1kWhあたり)
- 夜間時間(午後9時〜午前9時):34.39円(1kWhあたり)
- 最低月額料金(1契約あたり):235.84円
従量電灯B
- 0 - 120kWh:19.52円
- 120 - 300kWh:26.00円
- 300kWh以上:30.02円
基本料金はアンペア次第、20A:561.60円、30A:842.40円など
関西電力の夜間の電気料金が安くなるプランの時間設定は?
関西電力が用意している夜間の電気料金が安くなるプランの設定時間を紹介すると・・・
プラン名 | 夜間の時間設定 |
はぴeタイムR | デイタイム:10時〜17時 リビングタイム:7時〜10時、17時〜23時 ナイトタイム:23時〜7時 |
eスマート10 | リビングタイム:8時〜22時 ナイトタイム:22時〜8時 リビングタイム:8時〜13時、16〜22時(7〜9月平日) ナイトタイム:22時〜8時(7〜9月平日) デイタイム:13〜16時(7〜9月平日) |
はぴeタイムR
- 平日デイタイム(10時〜17時):25.86円(1kWhあたり)
- 平日リビングタイム(7時〜10時、17時〜23時):22.47円(1kWhあたり)
- 平日ナイトタイム(23時〜7時):14.93円(1kWhあたり)
- 週末リビングタイム(7時〜23時):22.47円(1kWhあたり)
- 週末ナイトタイム(23時〜7時):14.93円(1kWhあたり)
- 基本料金2,160円(10kWまで込み)
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eスマート10
- デイタイム(13〜16時、7〜9月平日):37.92円(1kWhあたり)
- リビングタイム(8時〜13時、16〜22時、7〜9月平日):29.65円(1kWhあたり)
- ナイトタイム(22時〜8時、7〜9月平日):15.08円(1kWhあたり)
- リビングタイム(8時〜22時、7〜9月休日):29.65円(1kWhあたり)
- ナイトタイム(22時〜8時、7〜9月休日):15.08円(1kWhあたり)
- リビングタイム(8時〜22時、10〜6月平日):26.95円(1kWhあたり)
- ナイトタイム(22時〜8時、10〜6月平日):15.08円(1kWhあたり)
- 基本料金2,160円(10kWまで込み)
最低料金(最初の6kWhまで):1,188.00円、6kWをこえ1kWにつき:388.80円
従量電灯A
- 15kWh − 120kWh:19.95円
- 120 - 300kWh:25.33円
- 300kWh以上:28.76円
最低料金(最初の15kWhまで):334.82円
夜間の電気料金が安いプランがお得になる人の特徴は?
東京電力と関西電力の契約プランのみ紹介しましたが、関西電力はかなり複雑でわかりにくい特徴があります。
他の電力会社でも時間帯+季節の組み合わせで電気料金が変わり、少しわかりにくい傾向がありますが、どのような人がお得になるのか?
お得になる人の特徴
- 住んでいる家がオール電化
- 共働きなど昼間に家にいる人がいない
- タイマー付き家電で夜間の時間指定ができる
- 家事は早朝か深夜にまとめて行う
これらの特徴や傾向がある人なら、夜間の電気料金が安くなるプランで契約することで電気料金が安くなることもあるでしょう。
ただ平日昼間の電気料金は従量電灯プランよりも割高になるので、この点を十分に理解して契約しないと、逆に電気料金が高くなることもあるので注意してください。
時間帯によって電気料金が違うのが面倒とか、もっと自由に電気を使いたい人なら、従量電灯プランで契約する方がおすすめですよ。
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基本料金がない電力会社があるって本当?電気料金を節約できる?
基本料金がない電力会社があって電気料金を節約できるという評判を聞きましたが、本当に基本料金がない電力会社なんてあるのでしょうか。電気料金を節約したい人なら魅力的に感じる状況だと思うので、実際にどんな電力会社が徹底解説します。
それか基本料金のない新電力会社と契約した方がややこしいことを考えずに電気料金が安くなるのでシンプルかつお得かもしれません。
夜間の電気料金が安いプランはお得かの記事まとめ
この記事では夜間の電気料金が安くなるプランの特徴や実際の価格を紹介しながら、電気料金がお得になるのかを紹介してきました。
おすすめな人
- オール電化住宅に住んでいる人
- 昼間にほぼ家にいない人
- 夜間料金の時間しか家にいない人
であれば、夜間の電気料金が安くなるプランで契約することで電気料金を安くすることもできるでしょう。
しかし電気料金の節約方法としては、新電力会社で契約したり、アンペア変更を行ったりするなど別の節約方法もあるので総合的に考えてください。
昼間の電気料金が割高になることで、結果として電気料金が上がってしまう人もいますので、本当に注意してくださいね。