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株式の買い方の手順や流れを理解しよう!
株式投資を始めるためには証券会社の口座が必要で、ネット証券会社だと様々な手数料も安いし、Webと郵送だけで口座解説できるのでとても簡単です。
しかし口座開設手続きが完了したものの、「株式を買おう!」と思った時に実際にどのように買えばよいのか?
そこでフリーズして止まってしまい、そのまま数日放置して気づけば数ヶ月経って投資意欲がなくなってしまったという人もいると思います。
そこで株式を購入する基本的な流れを紹介しますので、まずはどのような手順や流れで株式を購入すべきなのかを確認しておきましょう。
1、まず最初に行うことは証券会社の総合取引口座を開設することで、口座開設手続きでは、運転免許証等の本人確認書類やマイナンバー必要になります。
2、口座開設手続きが完了したら、株式を購入するための資金を証券会社の口座に入金する必要があります。
銀行の窓口やATMを利用すると入金手数料が発生しますが、ネットバンキングで証券口座に入金すると、ほとんどの場合は無料で送金できますので少しお得。
入金は即反映されますので、入金手続きを行った直後に株式を購入することもできます。
ここまではあくまでも準備段階ですので、重要なのはここから先のこと。
3、購入する銘柄を探して購入する!
株式投資で購入できるのが上場して売買の対象になっている企業の株式で、銘柄と呼ばれており、それぞれの企業名が銘柄名になっています。
欲しい銘柄があれば銘柄名や銘柄コードを入力して検索すれば、株価や直近の企業情報なども確認できます。
ちなみにソニーを例にすると、銘柄名は「ソニー」で銘柄コードは「6758」という4桁の番号がつけられています。
株式の買い方の基本的なルールは?
銘柄を選ぶ際にも重要なことですが、現在のルールでは株式は100株以上の単位で購入する必要があります。
最低ロット数や最低単元とも呼ばれ、日本の国内株式は全て100株に統一されていますので、10株や50株から個別銘柄を購入することはできません。
現在の株価が1,000円なら1,000円×100株=10万円+取引手数料が必要だということ。
株式の購入方法は
- 指値(さしね):この金額なら買いたいという希望で値段を指定して購入する方法
- 成行(なりゆき):いくらでも良いので今すぐに買いたい時に利用する購入方法
指値は絶対にその値段にならないと購入されない反面、株式を購入できないこともあり、成行だと絶対に購入できますが瞬間的に株価が急上昇すれば、予想額よりも高い値段になることも。
初心者は指値で購入した方が様々なリスクが少ないので、まずは指値で始めるべきでしょう。
株式の選び方、上場している証券取引所で特徴が異なる。
銘柄を選ぶ際に知っておきたいのは、現在の日本国内の株式市場はひとつではなく、4つに分かれているということ。
証券取引所
- 東証第1部
- 東証第2部
- マザーズ
- JASDAQ(ジャスダック)
この4つの証券取引所にはそれぞれ特徴がありますので、ひとつずつ簡単に解説していくと・・・
東証第1部とは大企業や中堅企業が上場している市場で、海外投資家も売買している世界的にも注目されている大きな株式市場のこと。
東証第2部とは中堅企業や日本の屋台骨を支える老舗企業が上場している市場のこと。
マザーズ市場とは成長企業向けの市場で、多くの企業が東証1部上場を目指しており、いわば登竜門的な市場と言われています。
JASDAQ市場とはある程度の実績がある成長企業向けのスタンダード市場で、将来性が高い企業が多いグロース市場の2つに分かれています。
このように4つの証券取引所に分類されていますので、どこまでリスクを取るのか?大企業の安定性か中小企業の将来性をとるのかなど、あなたの好みの市場から銘柄を選ぶということもできます。
初めての銘柄選びは良く知っている好印象な企業にしよう
初めて株式投資をする際には大企業だったり、普段の生活でよく利用している商品やサービスを提供している企業の中から選ぶようにしましょう。
良く知っている企業なら
- 凄い新商品を発表した
- いつも人気でサービスが良い
- テレビや雑誌でも特集されている
- 知人や友人も購入や利用している
などの実際の消費者が感じている生情報をあなた自身の体験から判断することができます。
良く知っている企業でも最近サービスの質が低下していたり、良い商品がなくなったり、印象が良くないニュースや評判が多いとその企業は投資対象から外すべき。
投資するということはその企業の将来性や成長性、安定的に収益をあげる企業なのかという総合的な視点で判断する必要があるので、冷静かつ慎重な判断ヲ行ってください。
銘柄を選ぶ際には株価チャートや企業情報も収集しよう
株式投資の基本は安く買って高く売ることですから、あなたが購入しようと思っている銘柄の株価が高すぎる水準にあるとしたら購入すべきではないでしょう。
株価は常に値動きしており、1週間、1ヶ月、1年、数年というスパンで株価チャートは上下にジグザグに動いています。
株価チャートは期間を変えてみると大きな方向性(トレンド)があるので、上昇基調なのか下降基調なのかも判断できるでしょう。
銘柄選びの際には全体的に上昇基調であるものの、最高値を更新し続けているものではないものから選んだ方がリスクは少ないでしょう。
また企業のウェブサイトやニュースから、
投資前のチェック事項
- ニュースリリースやプレスリリース
- 新事業や新製品情報
- 合併や買収などの情報
- 企業の決算情報
- 不祥事や商品のリコール情報
ヤフーニュースなどで企業名を入力すれば、すぐに最新ニュースなども確認できますので、購入前には株価にマイナスになる情報がないかもチェックしてください。
売買代金ランキングや出来高ランキングも重要な要素!
銘柄選びの方法として、売買代金ランキングや出来高ランキングをチェックするというのもありでしょう。
ランキング上位にある銘柄は多くの投資家が購入しているから、上位にいるわけです。
株式の基本は安く買って高く売るということを考えるとランキング上位にいる企業には、それだけ多くの投資家が集まっているということ。
ただランキング上位だからという理由だけで銘柄を選んでしまうと失敗するでしょう。
どのような情報でランキング上位にいるのか、人気になっている理由をニュース等でチェックして総合的に判断するようにしてください。
瞬間沸騰的に人気が集中する銘柄だと翌日や翌週に株価が下がることもあるので、良い話題で人気が続いているような企業を選ぶようにしましょう。
株式の売り方はどう判断すべきか?
株式は買っただけでは十分な利益をあげることができないので、どこかのタイミングで売る必要があります。
投資の基本は安く買って高く売ることですから、いつ売るのかという判断を間違えてしまうと、利益を出せずに損失が膨らんでしまうことも。
株式を買う際には投資スタンスを最初に決めておくことも大切で
投資スタンス
- デイトレーダー:数日や1日単位で売買を繰り返す
- 長期保有:配当や株主優待を得ながら数年間は保有する
いくつかの投資スタンスがありますので、あなたの性格にあったものを最初に選んでおくと良いでしょう。
購入時に売却する価格を事前に決めておく
株式投資で重要なことは感情を入れずにある程度機械的に売買を行うこと。
余剰資金がないのであれば、購入するタイミングでいくらになったら売るのかを最初に決めておきましょう。
20%上がったら売るのか、50%上昇するまで売らないのか?15%の下落で損切りするのか・・
購入時にその銘柄の利益と損失を最初に決めておいて、そのルールに従って機械的に売買することができれば、想定以上に損失を膨らませることがなく、安定した収益をえられるでしょう。
株式を売る際には指値か成行かで行う
株式は購入時と同じように売却する際にも、指値か成行のいずれかの方法で売却することになります。
指値をしておけば、株価が上がっても下がっても想定の範囲内で収まりますが、投げ売りする際には成行で制約させるという方法も。
成行で売ればその瞬間に売却益(損失)が確定しますが、運悪く株価が瞬間的に動いてしまうこともあるので注意しましょう。
株式の買い方と売り方の記事まとめ
この記事では株式の買い方と売り方の基本的な方法とルールについて簡単に解説してきました。
証券口座を開設しただけでは株式を売買することもできませんし、利益を上げることもできませんので、まずは基本的な買い方を学んで銘柄選びからはじめてください。
株式の買い方と売り方の基本
- 安く買って高く売って利益を出す
- 最初は良く知っている好印象の企業にする
- 株価チャートや企業情報もチェックする
- 機械的に売却することで利益も損失も調整しよう
- 売買時には指値と成行を使い分けよう
証券口座を開設すれば誰でも簡単に投資家になれますが、大事なことは中長期的に収益をあげることで、大きな損失を出さない方法で株式投資を行うこと。
デイトレーダーのように目まぐるしい価格変動を楽しめる人もいれば、放置状態で保有したいという性格の人もいるでしょう。
ニュースや雑誌のおすすめ銘柄を基準に選んでしまうとカモになることもあるので、その点は注意してくださいね。